[元のページへ戻る] [ATACカンファレンス2009京都のトップページへ戻る]

■ 機器・書籍展示

今年の機器展示は,ChatTableという名のとおり,机を囲んでユーザーとじっくり語り合うスタイルです。従来のような展示ではなく,ユーザー一人ひとりと机を囲んで,そのユーザーとコミュニケーションしながら,ユーザーが機器を実際の生活の中でリアルにイメージできるように紹介していただきます。

* セミナー中は,一時的に展示はクローズされます。各企業の出展日は,以下にてご確認下さい。

Annex2展示時間
12月5日(土):11:30〜16:30 (13:00〜14:30は一時中断)
12月6日(日):10:30〜15:30 (12:00〜13:00は一時中断)

出展企業・団体(50音順)

出展企業・団体名 出展日 Room 出展内容
株式会社 アクセスインターナショナル 5日,6日 Annex2 機器展示
Attainment Company,Inc 5日,6日 Annex2 機器展示
有限会社 エーティーマーケット 5日,6日 Annex2 機器展示
JOHNAN 株式会社 5日,6日 Annex2 機器展示
ソフトバンクモバイル 株式会社 5日 104 ハンズオンセミナー
株式会社 テクノスジャパン 5日,6日 Annex2 機器展示
トビー・テクノロジー・ジャパン 株式会社 5日,6日 Annex2 機器展示
社団法人 日本作業療法士協会 5日,6日 Annex2 展示
パシフィックサプライ 株式会社 5日,6日 Annex2 機器展示
株式会社 バンダイナムコゲームス 5日,6日 Annex2 機器展示
株式会社 ピーエーエス 5日,6日 Annex2 機器展示
ファンコム 株式会社 5日,6日 Annex2 機器展示
福祉支援サービス コミル 5日,6日 Annex2 機器展示
富士通 株式会社 5日,6日 Annex2 機器展示
NPO法人 プロジェクトゆうあい 5日,6日 Annex2 機器展示
マイクロソフト 株式会社 5日 552 ハンズオンセミナー
マジカルトイボックス 5日,6日 Annex2 展示
明電ソフトウェア 株式会社 5日,6日 Annex2 機器展示
株式会社 ユーキ・トレーディング 5日,6日 Annex2 機器展示
レインボープロジェクト
(杉並区立こども発達センター、女子美術大学、株式会社キャドセンター)
5日,6日 Annex2 機器展示

書籍販売

企業名 書籍内容
有限会社 スペース96 障害者関係専門書店
こころリソースブック出版会 コミュニケーション支援を中心とした書籍の販売

 

 

■ 一般発表(ポスター発表)

Annex2発表時間

12月5日(土):11:30〜13:00,14:30〜16:30

       <責任発表時間 12:00〜13:00>

 

12月6日(日):10:30〜12:00,13:00〜15:30 

       <責任発表時間 11:00〜12:00> 

 

掲示は,上記の期間中行われておりますが,
責任発表時間には,発表者がブースにてご説明いたします。

12月5日(土)

題目・発表者 概要  

「コミュニケーションシンボルDropsとその応用 〜誰でも,どこでも使えるコミュニケーションエイド その3〜」

竹内 奏子(長野AT研究会)

Dropsは,長野AT研究会が開発し,無償で配布しているシンボル集です。ATAC2007で初公開以来,多くの方々に使っていただき,分かりやすいデザインで高い評価を得てきました。今年,これまでの313語から大幅に語彙数を増やし,700語にまで拡張され,ライブラリとしての充実度を高めました。Dropsを中核にして,絵カードやボードの作成,VOCA,ソーシャルスキル用のツールなど,様々な機能を提供するのがDropletシステムです。Dropletの機能や応用について詳しく発表します。

「iPhoneで動くVOCA「DropTalk」の開発 〜携帯電話を用いたVOCAの利点と今後〜」

青木 高光(Droplet Project)

iPhoneはApple社の開発した携帯電話です。タッチパネルの操作性の良さや,ソフトウェア開発の容易さから,AACツールとしての高い可能性に注目を集めています。私たちDroplet Projectは,これまでにデザインした700種以上の分かりやすいシンボルライブラリと音声データを生かして,iPhone上で動くVOCAソフトウェア「DropTalk」を開発しました。 iPhoneでVOCAを動かす利点や,具体的な操作方法と活用例について詳しく説明すると共に,今後の機能付加や開発の見通しについて紹介します。

「発達障害児への意思伝達を支援する小型PC上で動作するコミュニケーションシステム」

川上 啓江(島根大学総合理工学部)

意思伝達を支援するPECSの訓練では,支援者が障害児に視覚シンボルで表現されたsentence stripを作成し,障害児に手渡すことで内容とターンテイキングを明確にする介入が行われる。本研究では,その代わりに,音声認識を用いて視覚シンボルを小型PCの画面に提示するコミュニケーションシステムを開発した。発表では,デモンストレーションを行い,さまざまな立場からシステムに関しての意見をいただきたい。

「もしも・・支援者対象のソフトウェアを子どもが使ったら・・ 〜子どもが使うことで分かる支援ソフトの可能性〜」

小川 修史(兵庫教育大学大学院学校教育研究科)

筆者はWebサイト「もしも・・の研究所」を通して,多くの「adjustable(調整可能)」なソフトウェアを提唱してきた。筆者は主に支援者の負担軽減を目的にソフトウェアの開発をこれまで行ってきたが,筆者の思惑を無視して「支援者向けのソフトウェアを子どもが活用する事例」が多く見られた。これらの事例から,筆者が考えるソフトウェアの可能性について本発表では報告する。

「振動するおもちゃの開発(4) - 因果関係理解を促すための「かたち」の検討 その3 -」

杉浦 徹(長野県稲荷山養護学校)

スイッチトイの一つとして,筆者はここ数年振動するおもちゃの試作に取り組んでいる。触振動は障がいの重い子ども達にとっても受信しやすい刺激であると考えられる。より自発的な操作を引き出すための要素として,スイッチトイの形状が大きなポイントになる可能性がある。振動体,スイッチ,電源をビニールチューブに内蔵したShindows-tubeが完成した。会場では実際に操作していただき,意見をいただければうれしい。

「美術大学教育におけるタッチパネル療育支援ソフト開発の成果」

川口 吾妻(女子美術大学芸術学部)

美大生が、発達に遅れの心配のある就学前の子どものために,タッチパネルに触れて他者と楽しくコミュニケーションできる療育支援ソフトを開発。外界への興味を促し,介助者や子ども同士の操作を通して,楽しさや感動の共有を体験できます。画面にタッチすることが困難な子どもへの配慮として,圧力分布センサー,音声入力,ジョイスティックなど,タッチパネル以外の入力装置の可能性も追求しました。

「発達障がい児を支援する声量フィードバック装置(ボイス・ルーラー)の開発」

苅田 知則(愛媛大学教育学部)

発達障がい児は,状況に応じた声量の調節が難しい場合が多く,静かにするべき状況において無意識のうちに大きな声を出してしまったり,反対に大きな声を出すことが期待される場面で小さい声しか出せなかったりする.教育現場においては,このような声量調節の指導として「声のものさし」という図を教材として用いている.この図はわかりやすいものの,声の大きさを示す基準があいまいで,発達障がい児自身が自らの声量を評価・判断することができない.そこで,本研究においては,発達障がい児が自分で声の大きさを意識化し,調整を行うことができる声量フィードバック装置として,電子版声のものさし(ボイス・ルーラー)を開発したので報告する。

「コンピュータを活用した視知覚能力訓練」

駒澤 寛士(島根大学大学院 総合理工学研究科)

我々は視知覚能力に障碍がある児童のために,情報機器を用いた視知覚能力訓練を行っている。これまで,パソコンで図形を認識する訓練や,ワンボタンスイッチなどを用いて画面変化に応じて上肢を運動させる訓練を行ってきた。最近では,目で移動する物体を追視しそれに対応して,左右の手を異なるタイミングで動かす訓練,また,左右の手で異なる動作をさせる訓練を行っている。今回の発表ではこれらの訓練ツールの内容を紹介する。

「発達に障がいのある児童への工学的支援」

友永 啓太(島根大学 総合理工学部)

我々は,発達に障がいのある児童への支援を進めており,コンピュータを用いた療育ツールを開発している。今回の発表では,立場を変えた考え方をできるようにする訓練,瞬間的に表示されるものを記憶しながら演算する訓練,ランダムに生成される文字列の中から単語を抜き出す訓練をする療育ツールを紹介し,実際に体験してもらう。

「発達障害のある子どもの教育に役立つ教材教具の活用 - 発達障害教育情報センターの状況報告と教材教具や支援機器コンテンツにおける取り組みから -」

太田 容次(国立特別支援教育総合研究所)

発達障害教育情報センターWEBサイトの状況と提供している7つのコンテンツのうち,特に教員からのニーズが高いと思われる教材・教具や支援機器について紹介します。発達障害のある子どもの教育に役立つ可能性のある教材・教具や支援機器として情報提供しているものの中から,「読むこと」「書くこと」「社会性・コミュニケーション」を支援するものを中心にピックアップして展示し,その特徴と活用方法について紹介します。

「対外的イベントチーム『gocoo』  福祉・音楽・アート・映像・空間の融合。誰もが楽しめる空間作り。」

久田 亮平(NPO法人サンフェイス 代表)

「オシャレしたい!」「音楽を楽しみたい!」「クラブに行って見たい!」そんな事を感じるのは障がいの有無に関係なく同じです。でもそんなイベントどこにもない・・・じゃあ作りましょう!!ってことで,大型クラブイベント会場を貸切,誰もが楽しめる空間作りをモットーに福祉・音楽・アート・映像・空間を融合する新しい形のイベントgocoo(ゴコオ)「誰もが楽しめる空間」ってどんな空間???ぜひお立寄り下さい。

「障がいの重い子の「わかる」「できる」 みんなで「楽しめる」実践事例 〜マジカルトイボックスの活動報告〜」

禿 嘉人(東京都立城南特別支援学校)

マジカルトイボックスは,主に障がいの重い子どもを対象に支援技術やAACを普及するために1996年に発足したボランティア団体です。マジカルトイボックスが2008年12月に発行した『マジカルトイボックスのアイデア&ヒント+77 障がいの重い子の「わかる」「できる」みんなで「楽しめる」』という冊子から,特別支援学校での授業実践を報告させていただきます。

12月6日(日)

題目・発表者 概要

「肢体不自由特別支援学校への支援機器製作支援について」

秋本 公志(静岡大学 教育学部)

肢体不自由特別支援学校では,従来から支援機器のニーズが高い。しかし,児童生徒の実態に合ったものを提供するために,教師たちが製作する時間や場所をやりくりして,試行錯誤しながら自作しているが現状である。本発表は,その現状を改善するための試みとして,学生とともに学校現場のニーズをくみ取って教材・教具や姿勢保持具の製作を行った実践報告である。

「沖縄工業高等専門学校との連携によるAAC教材と電動箱車の開発と活用事例」

野口 智徳(沖縄県立桜野特別支援学校)

肢体不自由児を受け入れている桜野特別支援学校では,児童,生徒が主体的に活動できるスイッチ教材や箱車の開発を目指している。しかし,スイッチ教材の作成には工学的な技術や知識が必要になるため,本校の教員が作成するのは,時間的にも難しい面がある。そこで近隣にある沖縄工業高等専門学校と連携し,児童生徒の実態に合った機器の開発に取り組むことができるようになった。その取り組みにについて紹介する。

「AAC教材作製を通じた特別支援学校との連携」

佐竹 卓彦(沖縄工業高等専門学校)

沖縄高専では地域の特別支援学校と連携しAAC機器の開発を行っている。 沖縄高専の卒業研究としてAAC機器の開発に取り組むことで,製作から試用,評価,改良まで集中して取り組むことができる。これと並行して,特別支援学校の教員が自立してAAC機器などを製作や調整ができるように,講習会を実施し知識や技術などを習得してもらうことも始めている。また,外部資金獲得の支援も行っている。

「車いすで生活する子どもの自主性を育む環境整備と支援のあり方 〜教室環境整備と支援を中心に〜」

野田 剛志(岐阜市立岐阜特別支援学校)

車いすで生活する子どもの「自主性」を育むポイントは「住環境整備」と「適切な支援」の2点である。地域の小中学校でも実践できる効果的な住環境整備(ローテク支援技術)の方法を具体的な実践例で提案します。

「音声発音(再生)システムを活用した実践」

山口 京子(筑波大学附属大塚特別支援学校)

「音声発音システム」とは,簡単なソフトで音声をコードに変換,そのコードを印刷,紙に印刷されたコードを読み取り機器サウンドリーダーでスキャンし音声に変換し直す技術である。そのソフトを使って「音声」「画像(およびイラスト)」「テキスト」を1枚の台紙にレイアウトした物と音声を再生させる機器(サウンドリーダー)を活用して,主にコミュニケーションの指導の中で実践を紹介する。

「自分でしよう,やってみよう  おもちゃをつかって,つくってみよう」

竹内 里保香(石川県立七尾特別支援学校 七尾病院分教室)

身体の動きに制限のある子どもたちが,自分で何かをつくったり,または,協力してもらったりすることができるよう,子どもたちの代わりに仕事をしてくれるおもちゃの工夫をしています。今回は,活動の中で登場することの多かった「酌さん」を使った実践について,紹介させていただきます。

「自閉症児に対するVOCAを使用したコミュニケーション指導 - 4年間の指導からの変化 -」

二宮 綾子(香川大学 教育学部)

自閉症のある子どもを対象としてVOCAを使用したコミュニケーションの指導を行い,本児のVOCAを導入してから4年間のコミュニケーションの変化について検討した。この結果,VOCAがA児にとって有効なコミュニケーション手段になったことを明らかにし,音声表出にマイナスに作用するのではなく,プラスに作用する可能性があることを示した。また,伝わることで問題行動が減少したことが分かった。

「Cozy Roomの設置について」

山本 健太(香川大学 教育学部)

「Cozy Room」とは癒し系オブジェによりリラクセーション効果をもたらす組立式簡易暗室である。本実践は,ショールームにCozy Roomを設置することにより,障がいのある子どもの居場所の重要性を明らかにするとともに,公共の場に障がいのある子どもとその家族が参加する際の物理的環境を整えるための資料とすることを目的とした。実践から得られたアンケートをもとに,Cozy Room導入の効果について報告する。

「知的障害や自閉症のある子どもへの支援機器導入の効果 - VOCA・ネットブック・ICレコーダー・iPhoneの活用を通して -」

小島 慶子(香川大学大学院教育学研究科)

本研究は,知的障害と自閉症のある小学校5年生のA児に対し,VOCA・ネットブック・ICレコーダー・iPhoneを支援機器として導入した実践である。今回の発表では,実践から得られたデータをもとに,支援機器の活用方法,コミュニケーション行動の変化を含めて,知的障害や自閉症のある子どもへの支援機器導入の効果について明らかにする。

「知的障がいのある子どもへのVOCAの導入」

西本 有希(香川大学 教育学部)

本研究は,シンボル機能をまだ獲得していない知的障がいのある特別支援学校小学部1年生に在籍する女児に対し,複数のメッセージが出力できるVOCAを導入したコミュニケーショ指導の実践である。今回の発表では,コミュニケーション手段の変化を検討しVOCAが本児のコミュニケーション行動に与えた影響と,VOCAを導入する際に支援者が注意すべき点について明らかにし,その結果を報告する。

「バリアフリーの実現と学生の気付き - 教育学部8号館前の駐輪状況の改善 -」

山本 結(香川大学 教育学部)

バリアフリーという言葉が普及する中,香川大学でも開かれた大学にする為の様々な取り組みがなされようとしている。しかし,大学内の整備環境は決して良いものではなく,特に学生によるスロープ前の不適切駐輪が目立つ。そこで本研究では,スロープ付近の自転車を減らすことを目的とした実践を発表し,その結果をどのように生かすのかについても検討したい。

[元のページへ戻る]  [ATACカンファレンス2009京都のトップページへ戻る]